ゼロからはじめる Processing | 第0回 : Processing をはじめよう
「ゼロからはじめる Processing」シリーズは、これからゲーム制作をはじめる方のための、Processing (プロセッシング)でプログラミングの基礎を学べる連載記事です。
(以下は2018年4月現在のダウンロード手順です)
この実行ファイルを開くと Processing が起動します。
OpenProcessing はアカウント登録が必要ですが、すぐにブラウザで動くという点では手軽ですね。
この記事では本家 Processing の文法で書いていくので Processing.js に切り替えます。
(P5js モードでは JavaScript で書く必要があります)
このプログラムを実行して、「Yeah」という文字が上下に移動すれば成功です。
以上で今回はおしまいです。
次回からは Processing を使っていろいろなものを作っていきます。お楽しみに。
「なら最初から C# をやればいいじゃん」と言いたくなりますが、C# は構文が豊富で複雑になっているので、本当にはじめてという方にはあまりオススメできません。
入門にはC言語がよく使われますが、コンピュータの構造に振り回されがち(特に文字列の扱い)です。ゲーム制作のためのプログラミング入門として、もっと本質的で扱いやすい言語があるはずです。
代替候補のなかでも、有望だと考えているのが Processing です。
Processing 公式サイト : https://processing.org/
OpenProcessing : https://www.openprocessing.org/
Processing を用意する
ダウンロード
Processing は processing.org (公式サイト) から無料でダウンロードできます。(以下は2018年4月現在のダウンロード手順です)
![]() |
1. 「Download Processing」をクリック |
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2. 使っているOSと同じ版を選ぶ |
起動する
ダウンロードしたZIPファイルを展開すると、 Processing の実行ファイルが出てきます。この実行ファイルを開くと Processing が起動します。
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Processing の開発画面 |
Web上で Processing を使う
Processing をうまく導入できない場合、オンラインで Processing プログラムを作成・共有できる 「OpenProcessing」 のようなサービスを使うこともできます。OpenProcessing はアカウント登録が必要ですが、すぐにブラウザで動くという点では手軽ですね。
OpenProcessing を使う際の注意点
初期設定では、右側のバーにある Mode が P5js になっています。この記事では本家 Processing の文法で書いていくので Processing.js に切り替えます。
(P5js モードでは JavaScript で書く必要があります)
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「Mode」 を 「Processing.js」 にする |
はじめてのプログラム
Processing のプログラム編集画面に、以下のプログラムを打ち込んでみましょう。void setup() { size(300, 300); frameRate(30); textSize(20); } void draw() { background(24); text("Yeah", 125, 150 + 100 * sin(frameCount / 15.0)); }
このプログラムを実行して、「Yeah」という文字が上下に移動すれば成功です。
以上で今回はおしまいです。
次回からは Processing を使っていろいろなものを作っていきます。お楽しみに。
おまけ : なぜ Processing がオススメなのか (蛇足)
PIST メンバーの多くは、ゲーム制作に Unity というゲームエンジンを使っています。Unity では C# というプログラミング言語を使います。「なら最初から C# をやればいいじゃん」と言いたくなりますが、C# は構文が豊富で複雑になっているので、本当にはじめてという方にはあまりオススメできません。
入門にはC言語がよく使われますが、コンピュータの構造に振り回されがち(特に文字列の扱い)です。ゲーム制作のためのプログラミング入門として、もっと本質的で扱いやすい言語があるはずです。
代替候補のなかでも、有望だと考えているのが Processing です。
- 手軽
入手・利用しやすいです。また、OSに依存せずに動作します。 - 構文がシンプル
書き方が簡素なため、理解や習得をしやすいです。煩雑な記述を「おまじない」と呼んでうやむやにする必要はほぼないといってよいと思います。 - C言語に似ている
書き方がC言語に似ているため、あとからC系文法のプログラミング言語 (C/C++, Java, C#, JavaScript, etc...) を習得しやすくなります。 - グラフィカル
一般的なC言語の入門ではコンソールベースで開発することになりますが、「ゲーム制作のための」となると、CGを扱えるProcessingのほうが好ましいです。
また、C言語の Segfault (Windows であれば「動作を停止しました」や「Assertion Failed!」) のようなわかりづらい実行時エラーと格闘することも少ないです。 - ただの学習用言語にとどまらない
ちょっとした動画作成、CGアルゴリズムの試作、ミニ Android アプリ制作、Arduino との通信……など、発展させていくこともできます。
Processing 公式サイト : https://processing.org/
OpenProcessing : https://www.openprocessing.org/
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